不動産屋さんと行く No.6 「大切に使う事の素晴らしさ」

こんにちは。
博多の不動産会社プレイングハウジングの飯田です。

5月28日~6月3日まで、博多阪急百貨店8階催し物会場で「日本の匠展」が行われておりました。

創業明治36年 世界中でただ一人のつげ櫛職人

本日は、毎年日本の匠展に出展されている、
創業明治36年 世界中でただ一店、唯一親子で厚生労働大臣授章。「現代の名工」を受け継がれたつげ櫛職人

「森 信吾」さんをゲストにお迎えして、「博多シティ・シティダイニングくうてん10F 博多名物 もつ鍋笑楽」さんで、お仕事についてお話をうかがいました。

グルメデータ

博多名物 もつ鍋 笑楽 博多駅店
所在地 福岡市博多区博多駅中央街1-1 アミュプラザ博多10階
TEL 092-409-6860
営業時間 11:00~23:00
無休
予算 もつ鍋ランチ1,000円〜
ディナー2,000円~

もつ鍋 笑楽 博多駅店1
もつ鍋 笑楽 博多駅店 店内

博多の鍋と言えば、「水炊き」 「もつ鍋」が代表格ですが、特に最近は、もつ鍋ブームなのでしょうか。博多のスーパーでも、醤油、味噌味等「もつ鍋スープ」をよく見かけるようになりました。
一人暮らしだと、沢山出来てしまうので、鍋は敬遠しがちですよね。

しかし、もつ鍋笑楽さんでは、おひとり様もつ鍋が出来るので、一人旅の方でも安心して入れるお店ですね。

もつ鍋 もつ鍋ランチ

もつ鍋ランチ 1,000円

本日のゲスト

櫛留商店三代目 森 信吾さん

櫛留商店三代目 森 信吾さん 66歳
小学校時代から家業の手伝いをし、二代目のお父様92歳、三男さんの息子さんが四代目と共に、つげ櫛職人として現在も活躍されていらっしゃいます。
世界で唯一相撲櫛製造納入

現在は名古屋にお住まいの森さんですが、博多との繋がりをお聞きしました。

森 信吾さん

舞妓さん芸子さんの日本髪、博多座の歌舞伎などでも使用。
また、九州場所でも髷(まげ)を結う相撲界では、序の口から横綱まで床山さんが使う櫛は手前どもの櫛です。

博多の女性の髪はいかがですか?

博多美人と言われるだけあって、標準以上の美人さんが多いですね。職業柄、つい女性の髪を見てしまいます。
確かに、東京などの都会の女性はあか抜けており、髪も手入れをされている方が多いのに対して、博多の女性は殆どの方が髪の手入れをされていないように見えました。博多の女性は、元が綺麗なので、お手入れをされたら、もっと素敵になるのにと思います。

森さん愛用の櫛

森さん愛用の櫛
下にある櫛は、約30年以上愛用されている年代物です。

櫛にまつわるエピソード

櫛にまつわるエピソードをお伺いしてみました。

相撲では、床山さんだけが櫛を買われるのですか?

大鵬親方は数十年来のお付き合いで、櫛留さんの櫛が欲しいとおっしゃってくださって二本買って頂きました。
大鵬親方がお亡くなりになった際、お手紙の他、生涯愛用されていた二本の櫛のうちの一本を棺(ひつぎ)の中へ入れてくださり、天国までお供されました。

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先日は、手前どもの櫛を愛用されているお客さんが、タクシーの中に財布を落とされたそうで、
「財布の中のお金は戻らなくてもいいから、財布に挟んでいた櫛だけでも戻ってきて欲しい。」
と言って下さったときは、手前どもが作った櫛を大切にしてくださっている事に感謝し、大変誇りに思います。

森さんの真心こめて作られた櫛のお話しをお聞きするうちに、ものを大切に使うという事の素晴らしさを教えて頂きました。

森 信吾さん2

全て手作りの櫛は、一本が出来上がるまでに数年掛かる職人技

日本の匠展で実際に櫛を髪にすいてみると、懐かしい炭の香りがします。
飛び跳ねていた髪が、すいた箇所だけ綺麗に纏(まと)まったのには心底驚きました。

一生使える櫛留さんの櫛はそれなりのお値段ですが、いつか、櫛留さんのつげ櫛を使えるような素敵な女性になれたらいいなと思いました。