不動産屋さんと行く No.9 「人生楽しまんばぁ～」

こんにちは。
博多の不動産会社プレイングハウジング、チーム博多っ子の河本です。

このコーナーNo.9で、ライター初デビューをさせて頂くことになりました。
一生懸命書かせていただきます。よろしくお願い致します。

今回のゲストは、グラフィックデザイナーで、生粋の博多のおいしゃん（おじ様）阿部 隆一さんです。

阿部さんのご自宅から、歩いて50歩のところにある
「いのいちばん」のランチタイムに伺いました。

雨の日は、ダッフィーがお出迎え。

グルメデータ

平成25年12月にオープンされた、若き店主・八尋　譲さん
阿部さんの山笠(大黒流)の後輩で、博多中学・福岡高校（ラグビー部）卒。

お店の名前も昔から言われていた、大黒流いわし町（須の2）の水法被の『い』は、「いのいちばんの“い”ったい」から付けられた生粋の博多っ子です。

白を基調に、シンプルな木目のテ－ブルと椅子。ドアを入って左に、昔のばんこ（縁台）風の座敷。
隅にさりげなく画家であるお父様の絵と、額に入れられたラガーシャツが飾ってありました。

ランチメニュー

• 豚の生姜焼き定食（限定10食）　650円
• 牛スタミナ鉄板焼き（ライス付）　800円

今回、阿部さんのリクエストで、牛スタミナ鉄板焼（ジャポネソース）を頂きました。
古門戸町のレストラン喫茶『エルボン』（現・閉店）の人気メニューだったスタミナ鉄板のスパゲッティ麺をちゃんぽん麺に替えて、継承しています。

「もう一度あの味を・・・」とエルボンを懐かしむ方は、是非、一度ご賞味して頂きたいです。

牛スタミナ鉄板焼（ジャポネソース）

ランチメニュー

ソースは、ジャポネソースorおろしポン酢andにら醤油

夜メニュー

夜は、お酒のあてになるメニューが中心。
スタミナ鉄板は夜でも召し上がれます！

本日のゲスト

ジャポネソースをかけると鉄板焼きのジュワーと・・・熱いうちに戴きたいところですが、

そろそろ、ゲストのお話を伺いましょう。

いやぁ、本当に、忙しかったですね。もう、年だし入院していたから覚悟はしていました。
ただ、山笠の間に逝かんようには、頼みましたね。

はい、山が終わるのを見届けてから逝ったので、沢山の方に来ていただきました。
82年間、好き放題して本人は最高の人生やったと思うよ。

博多松囃子、山笠のために一生賭けたので「楽しい人生だった思う。」おやじみたいな真似は出来んけどね。

特に博多松囃子は、830年以上の歴史があるけんね。おやじが遺した資料、書き留めている物とかをまとめるのが大変でね。一回松囃子が衰退した時に、盛り上げる為、何十か所もある祝う場所も一軒一軒回って、全部自費で立て直しに必死でしたからね。

その時に、沢山の人がバックアップしてくれましたね。
一人で書き残しているから、他の人は分からん事やし、家にしか遺ってないので。ちゃんと整理して、櫛田神社の松囃子の部屋に寄贈しょうと思っています。そうすれば、他の流れの人達も見られるし、親父の供養にもなるけんね。

喪が明けんと、締め込は穿けんけんね。当番法被だけで裏方に徹します。

そうやね、取締OBが亡くなられた次の年の山笠の時に追善山が町内の詰所に回って来て「祝いめでた」と『手一本』で供養しますね。
来年はどうなるやら？

いーやぁ、まだ分からんけど他の流れの山も来るかも？と言われいてるからね。

高1・中1・小4です。 彼らも来年の山は出られんので「なんでぇ？」って言っていますよ。

山笠に参加する阿部さんと息子さん

僕の友人の勧めで、三人とも剣道を習わせています。剣道は礼儀作法も教えますし、、、長男が悪かったんですよ。「こいつ、大丈夫かな？」って親が思うくらい。

山笠も縦社会だし、敵わない兄ちゃん達から鍛えられる。うちの町は、まだ知ってるおじさん・おばさんが叱ってくれるから、町内で育てて貰っていますね。

山笠について

ああ、凄くいい人でしたよ！
ロイヤルホストで待合せをして、２時間くらい話して盛り上がり、8月の頭にあった当番町・婦人会との総合打ち上げに誘ったら、「いいんですか？」と凄く喜んで、参加してもらいました。

初めはカチカチでしたが最後は馴染んで「祝いめでた」と『手一本』に参加できた事に感激され、「手一本ができたぁ！」「あと11ヵ月が待ち遠しい！」と。

来年、出てみて「これはやっていける」と思ったら友達を誘いたいそうです。

いや、最悪山笠前日でもいいですよ。水法被など、余分に作ってはいるが、数に限りがあるので早めがいいかな。
山笠の楽しみ方をちゃんと教えますよ。

いいですよ！　来年は、裏方なので案内できます。

お仕事・ご自宅について

大丈夫ですよ、個人経営ですし、今は、便利なパソコンがありますからね。昔みたいにお客様の所へ、足を運ぶ数が少なくなって助かっています。

ちょうど、三人目が出来た時かな・・・。
前の家も手狭で、広い所を考えていたし、会社勤めの時のデザイナーさんの事務所がこの辺で、よく来ていまして。

１１年前くらいかな・・・。その頃、ロフト付きのアパートが流行っていて、又かなって思って見てて。でも、偉く基礎がしっかりしているしなぁ。
そしたら、次の日に建売、一戸建てのチラシが入ってきたので、女房に聞いて、すぐモデルルームを見に行き、即決定しましたね。

その年、材料とか土地の価格とか安くなっていった時代で、4000万円の建売住宅が一週間で完売しましたね。まあ、俺は金無いので、女房に任せて、出会いとタイミングですね。

一戸建ては、女房の夢だったし、育ち盛りの男の子三人、五月蠅すぎて、マンションだったら追い出されていますよ。ここは、表通りじゃないから静かですよ。

女房が一つだけ失敗したって。中洲に近すぎた所・・・（笑）

まあ、今は、本職よりも釣りの方がメインになっていますから、中洲に行くのも減りましたよ。

趣味について

そうですね、松囃子・山笠・酒・女・釣り・・・何をするにも『楽しまんばねぇ』

取材を終えて

親父さんの真似は出来ないと言われていた阿部さん。
男の浪漫は、しっかりとお父様の後を継がれているようです。

『人生を楽しむ』って出来そうで難しい。

でも、阿部さんのお話を伺っていたら、「人生、愉しまなきゃ損」だよね！

皆さんも『人生楽しまんばね～』

最後まで、読んで頂いた方ありがとうございます。
次回のゲストとの素敵なお話と博多の美味しい処をお楽しみに。